まずは職場の「就業規則」を確認し、いつまでに退職の意思を示すべきかを調べましょう。民法では申し出から2週間での退職が認められていますが、一般的には業務の引き継ぎなど退職準備の期間を考慮した1~2カ月前が多いようです。
また、退職予定日と繁忙期をなるべく被らないようにすることで、職場にかける迷惑を減らすことができます。
★円満退職のポイント:退職時期は繁忙期からずらす!
退職の意思は最初に直属の上司に伝えます。というのも、上司は退職日や業務の後任者などを調整する必要があるからです。退職マナーとしても、同僚よりまずは上司に退職の意思を伝えるようにしましょう。
★円満退職のポイント:退職の意思はまず直属の上司に伝える!
円満な退職のコツは、たとえ職場に不満があって辞める場合でも退職理由は自己都合にすることです。不平や不満はその職場に残る人たちにとって、あまり気持ちの良いものではありません。「どうしてもやりたい仕事がある」など、なるべく前向きで納得できる理由を話しましょう。
★円満退職のポイント:退職理由はポジティブな内容で話す!
「退職願」と「退職届」があることはご存知でしょうか?
「退職願」は退職の意思を示すもので、必ずしも提出する必要はなく口頭でも良いとされています。これに対し「退職届」とは職場の承諾を得て退職が確定した後にほぼ必ず提出する書類です。
退職届は職場で形式が決められている場合があるので、上司や担当者に聞いてみましょう。提出日も職場の決まりに従いつつ、なるべく退職予定日の2週間前には提出するようにします。
また、退職届を書く際は基本的に白の便せんに黒のボールペンまたは万年筆を使用し、縦書きで記入します。記入後は白の封筒に入れ、のりで封をしてください。閉じた箇所には「〆」を記載することが一般的です。
★円満退職のポイント:職場ごとに形式や提出日は異なるので、必ず確認する!
退職日が決まったら、なるべく早く引き継ぎ、自分の後任の担当者が困らないようにしましょう。口頭で伝えるだけでなく詳細な引き継ぎ資料を作成することで、間違いが起こりにくくなります。
その他にも、取引先などによっては上司や後任者とともにあいさつに伺い、先方や後任者が困らないよう配慮しましょう。
★円満退職のポイント:引き継ぎ内容は口頭だけでなく詳細な引き継ぎ資料を作成して伝える!
退職準備として、社内外のお世話になった方々に必ず連絡を入れます。今後の仕事や転職先で関わる可能性もありますので、きちんとお礼を伝えましょう。また、職場への返却物や提出書類などはしっかりと事前に用意してください。
退職当日は社員証や保険証など職場への返却物や、年金手帳など職場から受け取るもの、また私物の持ち帰りに不備がないかを確認しましょう。もし何か忘れていた場合、職場に迷惑がかかってしまうので注意してください。
退職当日は社員証や保険証など職場への返却物や、年金手帳など職場から受け取るもの、また私物の持ち帰りに不備がないかを確認しましょう。もし何か忘れていた場合、職場に迷惑がかかってしまうので注意してください。
★円満退職のポイント:提出物や返却物は退職日前に確認する!
退職後にはいくつかの手続きが必要です。退職後すぐに転職される方は、年金手帳や雇用保険被保険者証などを新しい職場へ提出してください。転職先への入社までに日数がある方や再就職先が決まっていない方は、空いている期間によって国民年金・健康保険の支払いが必要になります。
また、失業手当の給付手続きをする際はハローワークに相談・申し込みをしましょう。他にも、住民税の支払い方法は退職日によって異なるので注意してください。
また、失業手当の給付手続きをする際はハローワークに相談・申し込みをしましょう。他にも、住民税の支払い方法は退職日によって異なるので注意してください。
★円満退職のポイント:退職日などで手続き方法が変わる場合があるので、必ず確認する!
いかがでしたか?
退職や転職を職場に伝えるのは勇気がいりますし、忙しい時期に伝えて上司や同僚に迷惑な顔をされると気持ちがひるんでしまいますよね。できるだけ迷惑をかけない時期に退職を伝え、業務の引き継ぎを丁寧に行うことで、お世話になった方々にスムーズに受け入れてもらえるようにしましょう。
これからの自分のためにも、円満な退職を迎えられるようにしてくださいね。