ストレスと上手く付き合う!心の持ち方とストレス社会の防衛術(ミクロ=人付き合い)編

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LEC専任講師の高瀬宣行です。
前回のコラムではストレス反応を引き起こす「ストレッサー」に関して、「マクロ=大きな転機」のお話をしました。
今回は「ミクロ=人付き合い」に関するお話をいたします。

「マクロ=大きな転機」は、今のところない、という人は多いでしょう。しかし生きていく上で、人と関わりを持たないということはできません。大なり小なり、必ず人との関わりがあります。自分以外はすべて他人です。気心が知れた家族や友人はいると思いますが自分と全く同じ人はいません。

そうなると、必ず“衝突”が発生します。
「自分は**してもらいたいけど、やってもらえない」「他人の要求に応えられない→相手も自分もイライラする」などです。
「ミクロ=人付き合い」を私の体験を交えて“簡単に誰にでもできる”ことをコンセプトとしてお話しいたします。
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LEC専任講師 高瀬 宣行(たかせ のぶゆき) 氏
大学卒業後メーカー勤務を経て1995年に大学受験予備校の数学講師となる。その後、公務員試験教養科目(主に数的処理)、簿記、宅地建物取引士、キャリアコンサルタントの講師も歴任するようになる。講師歴は通算で25年。

一見難しい内容であっても、日常生活などに結び付けて丁寧な講義を行い、受講生からは「とても分かりやすく丁寧」と評価を受けること多い。

また、数学の知識がほぼ0、法律の知識が全く0から講義ができるまでのレベルに達した自らの経験から、いかにして問題を解けるようになるか、理解できるようになるかの確固たるノウハウを持っており、学習に伸び悩んでいる受講生によっては大変頼れる存在である。
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必要以上に背伸びをしていませんか?

「周りの評価を気にしすぎていませんか?」
「自分を良く見せたいと思っていませんか?」
「良い人でいたいと思っていませんか?」
「ナンバーワンになろうと思っていませんか?」

私も自分を良く見せようとした時期がありました。ナンバーワンを目指して自分と他人を比較してしまうことも多々ありました。しかし、それは大変疲れるものです。上手くいっているときは問題ないのですが、上手くいかなくなるとすごくイライラしてきます。

その結果、心身共に病んで仕事を含めた日常生活にも大きな支障が出ました。いつも良くありたい、という気持ちが強すぎて、心が鬱になってしまったのです。朝方起き上がることも出来なくなりました。何とか起き上がっても、まっすぐに歩くことが出来なくなりました。自分ではまっすぐ歩いているつもりでも左に寄れたり、右に寄れたりと、その姿は泥酔して千鳥足で歩いているような感じでした。

専門医にかかり、何とか落ち着いた状態を取り戻すことができました。毎日1~2時間程度の散歩をするようにしました。その散歩の最中に「できないことを嘆くのではなく、できない自分を認めてできることをする」 という思いに至ったのです。それからは、自分に正直に振舞うようにしました。「やりたくないことはやらない」「良い人でなくても良い」「ナンバーワンにならなくても良い」と思うようになると、心が途端に軽くなりました。 

誤解のないように言っておきますが、自分勝手にわがままに振舞うことが良いといっているわけではありません。ほとんどの方は集団(学校、会社など)に属していると思います。個人事業主の方であっても、取引先とのお付き合いは必ずあります。自分が所属している集団のルールを守る、取引先に迷惑をかけないことは当たり前のことです。

集団のルールを守る、他人に迷惑をかけない、その上で自分が思ったように振舞っていくことで心はかなり軽くなります。  

どうしても約束を守れないとき

“自分が思ったように振舞う”とはいっても、人との関わり合いの中では、必ず約束事や決められた役割などが出てきます。そして、約束事が守れなかったり、与えられた役割を果たすことができずに、自分自身が落ち込んだり、他人から叱責されたりする場面があります。

そのような時に心がけて欲しいのが下記の「メスド(MESD)式対応」なのです 
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一方的に「期日までできない」「決められた役割が果たせない」と悩むのではなく、まずは相手方の意向を汲み取った上で、自分の現状を伝えます。その上で、提案を行い相手と話し合いをすることで良い方向に向かいます。

自分と価値観が異なる人と付き合うとき

生活していく中で、どうしても自分と価値観が合わない人との付き合いが発生する場合があります。私生活では、そのような人とは付き合わない、ということも可能ですが、仕事の上ではそうはいきません。「新しい部署に配属されたが、直属の上司と性格的に合わない」「チームで仕事することになったが、気が合わない人がいる」など、思い当たる節がある人は多いと思います。

ストレスを感じる人もいると思いますが、仕事なので避けることはできません。そのような場合、あなたならどうしますか?

時間を守る、約束を守る、大きな挨拶、で対人ストレスの大半は解消する

私の経験から申し上げますと、「時間を守る」「約束を守る」「大きな挨拶」の3つを実行することで、対人ストレスの大半は解消します。
「時間を守る?約束を守る?大きな挨拶?そんなこと、生活する上で当たり前のことじゃないの!」と思いますよね?
 
それでは、あなたの周りを見てください。下記の3つをきちんと守れている人はどのくらいいらっしゃいますか? 

・いつも遅刻ばかりしている 

・約束の時間になっても来ないことが多い 

・決められた期日に決められたものを提出しない

・時間や約束が守れそうにない時も連絡もくれない。こちらが連絡しても連絡がつかない

・全然挨拶してくれない。こちらが挨拶してもほとんど返ってこない 

上記のような人は案外多いのではないですか?そのような人とあなたは一緒に仕事をしたいですか?
もしもあなたが上記のうちどれか1つでも当てはまるものがあれば、あなたは相手にストレスを与えているでしょう。

それでは、あなたが相手にストレスを与えないためには、「時間を守る」「約束を守る」「大きな挨拶」の3つを実行すれば良いのです。あなたが相手にストレスを与えなければ、相手からのストレスを感じることもなくなります。

【時間を守る】…生活する上で時間を守るのは当たり前。決められた時刻の10分前には到着することを習慣化しましょう。遅れてくるのが当たり前のような環境下に置かれていても、あなただけは心がけていきましょう。

【約束を守る】…どうしても守れない場合も出てきます。そのような場合は、前述したMESD式対応で対処しましょう。大切なのは相手方に現状を示し、自分の状況を分かってもらうことです。

【大きな挨拶】…“挨拶は誰より早く元気よく!”大きな声で挨拶をして、嫌だなと思う人はいません。また大きな声を出すことで、自分を鼓舞して一日のスタートが気持ちよく切ることができます。損をする事はまずありません。良い事ばかりです。「この人はちょっと苦手だな」と思うような人に対してこそ、大きな声で元気良く挨拶してみてはいかがですか?  

いかがでしたか?

2回に分けて「ストレス」をテーマにしてまとめました。生きていく中でストレスは避けることはできないものです。少しの心の持ち方や工夫で、物事をプラスに捉えることができるようになります。
これを機会に、自分の心のフィルターをプラス思考に変えてみてはいかがですか?

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