新時代に対応!リカレント教育(学び直し)のススメ

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LEC専任講師の高瀬宣行です。
今回は「リカレント教育(学び直し)」について、お話ししていきます。
“リカレント教育”初めて耳にする方も多いと思います。
「リカレント(recurrent)= 周期的に起こること」という意味ですが、リカレント教育となると、学び直し教育・回帰教育と解釈されます。
皆さんは、勉強の目的について考えたことがありますか?何のために勉強をするのですか?ほとんど考えたことはないと思います。「周りが勉強しているから」「勉強しないと怒られるから(卒業・進級できないから)」「勉強していると、先生(親)の機嫌が良くなるから」など、いろいろとあるでしょう。
そして、今、何か勉強をされていますか?
改めて学校に通っている、資格の学習、趣味で英会話など何でもいいです。頑張って学習されている方もたくさんいると思いますが、多くの方が勉強から遠ざかっているのではないでしょうか?
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LEC専任講師 高瀬 宣行(たかせ のぶゆき) 氏
大学卒業後メーカー勤務を経て1995年に大学受験予備校の数学講師となる。その後、公務員試験教養科目(主に数的処理)、簿記、宅地建物取引士、キャリアコンサルタントの講師も歴任するようになる。講師歴は通算で25年。

一見難しい内容であっても、日常生活などに結び付けて丁寧な講義を行い、受講生からは「とても分かりやすく丁寧」と評価を受けること多い。

また、数学の知識がほぼ0、法律の知識が全く0から講義ができるまでのレベルに達した自らの経験から、いかにして問題を解けるようになるか、理解できるようになるかの確固たるノウハウを持っており、学習に伸び悩んでいる受講生によっては大変頼れる存在である。
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リカレント教育とは

リカレント教育とは、人の生涯にわたって、学校教育を行おうとする理念のこと。

本来は、職業上必要な知識・技術を修得するために、就学と就職を繰り返すことを指しますが、日本の「リカレント教育」では、諸外国よりも広くとらえ、働きながら学ぶ場合や、心の豊かさ・生きがいのために学ぶ場合、学校以外の場で学ぶ場合も含まれています
【本来のリカレント教育】一度仕事を休んでから、学校に行って再び学ぶことをいいます。
※ここでいう学校は、「大学院・大学・短期大学・専門学校・高等専門学校」を指します
図1
【日本の場合】仕事を完全に休んでから学校で学び直す場合の他に、仕事を続けながら学校や教育機関で学ぶことも含みます。 
※ここでいう教育機関とは「公共能力開発学校・民間の教育訓練機関」を指します
図2

リカレント教育が求められる背景

従来の日本型経営は「終身雇用制度」「年功序列」「企業型組合」の3つでした。その中でも、新卒一括採用を行い定年まで面倒を見る「終身雇用制度」は諸外国にはない制度として、日本に長年根付いていました。

「終身雇用制度」では新卒採用から定年(概ね60歳)まで、同じ企業で働きます。職場内でのOJTにより(On The Job Traning=職場内で先輩や上司から直接仕事を学ぶこと)自己のスキルを磨くことにそれほど執着しなくても、社会人生活を送ることができました。

しかし今、「終身雇用制度」は崩壊しつつあります。同じ企業でずっと働くことが難しい時代になってきているのです。また、AI(人工知能)やIOT(Internet of things、モノのインターネット)など、急速な技術革新が進み市場も変化してきています。技術革新や市場の変化に対応するために「リカレント教育(学び直し)」が注目されています。

リカレント教育の現状

皆さんの周りを見てください。職場を辞めて(または休職して)学校で学び直してる人はどのくらいいますか?あるいは、職場は辞めない(休職しない)までも、仕事をしながら、学校に通っている人はどのくらいいますか?

おそらく、かなり少ないのではないでしょうか?特に職場を辞めて(または休職して)学校で学び直している人は本当に少ないと思います。 
文部科学省の「高等教育の将来構想に関する参考資料」のP9「高等教育機関における25(30)歳以上入学者割合の国際比較」を見ると、OECD加盟国の平均は16.6%、日本は2.5%と、諸外国に比べて日本は非常に低い数値になっています。「リカレント教育(学び直し)」は定着しているとは言いがたいのが現状です。

学び直しのススメ!まずは軽い気持ちで始めてみよう

「職場を辞めて(休職して)学校で学び直す」となると、時間も費用も相当かかります。期間にしたら1~2年、費用も何十万~何百万単位となるでしょう。かなりハードルが高いです。

しかし、「仕事をしながら学校などに通う」となったら、どうですか?仕事が休みのときに学校に通う、または仕事終わりに学校に通う、となると「そのくらいならできるかも」と考える人が多いと思います。 

私自身のことを申し上げます。
私は今年、ある資格を取得しました。1月から学校に通い始めて約1カ月半で取得しました。これからも仕事などに大いに活用できる資格です。
費用は10万円程度かかりました。仕事のスケジュールをやり繰りして、学校に通うのは結構大変でしたが、学校の職員さんや指導してくださった先生にも恵まれ、何とかやり抜くことができました。
普段は資格試験取得を指導している立場なのですが、いざ自分が取得するとなると、大いに不安でした。学校の職員さんや先生に試験の傾向を何度も質問して、自ら先生に補講を申し出たりと、やれることはすべて行ったつもりです。その結果、試験は一発で合格することができました。学校の職員さんや指導する先生の対応には、大変満足しています。この学校でもっと高資格を目指そうとも思いましたし、周りにも紹介しようと思いました。 
まずは「仕事をしながら学校などに通う」ことから始めてみませんか?

英語、労務、法律、会計(簿記)、PC関連、コンサルなど、自分の興味があるものならば何でも良いです。思い切って一歩を踏み出してみてください
「私はもうトシだから」と諦めていませんか?学ぶことに年齢は関係ないです。前述したある資格は、どちらかと言えば10代~20代の人が取得する資格です。50代の私は10代~20代の若い人と混じって学習をしていました。周りを見ると、もちろん若い年齢の方が多かったのですが、私と同年代あるいはもっと上の年代の方も多くはないですが何人かいらっしゃいました。 

学び直しをすることで下記のようなメリットがあります。大切なのは「自ら学ぶ姿勢を持つこと」「時間・費用をケチらない」ことです。

1.スケジュールのやり繰りが上手くなる
2.短時間で集中して仕事ができる。勉強ができる
3.通学している間は緊張感がある
4.新たな交友関係ができる
5.資格を取得すると自分への自信になる
6.今後の仕事や生活に活かせる


変化の目まぐるしい時代に、教養の幅を広げるために、積極的に新しいことを学んでみてはいかがですか?