新型コロナウイルスの感染拡大を防止する対策として注目されている「WEB面接」。
感染拡大の防止という観点だけでなく、会場に向かう時間や交通費などのコストがほとんどかからずに済むというメリットもあり、興味はあるけれど面接会場に向かうまでの新幹線の交通費・宿泊代を考えて面接に踏み切れなかった企業や面接のタイミングが合わず諦めていた企業にもエントリーできる絶好の機会でもあります。
しかし、慣れないWEB面接を前に、エントリーを尻込みしてしまっている方がいるのも事実。
そこで今回は、WEB面接についての気になる疑問に「資格de就職」編集部がお答えします!WEB面接の予定が決まった方、受けるか考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
WEB面接には「Skypeなどのツールを使って採用担当者と会話しながらオンラインで行う形式」と「自分で撮影した動画を企業が提示したフォームに投稿する形式」の2種類があることをご存知でしょうか。
どちらのWEB面接の場合でも、対面面接との一番の違いは「PCなどのデバイスを使って面接をするか、直接会って面接をするか」です。逆に言うと、それ以外の大きな違いはないでしょう。質問される内容も対面での面接とあまり違いはないので「今までの対策や経験が役立たないのではないか」と思っている方も安心してください!
また、WEB面接は対面での面接と違い、自宅などの落ち着いた環境で実施できる点や質問に対する回答のメモを見ながら自分の言葉で話せる点など、上手に活用できれば対面での面接より自分自身の良さを発揮できる可能性もたくさんあります。
しかし、マナーやデバイスなど、WEB面接の疑問点を解消しておかないと、面接の開始時間が遅れて企業に迷惑をかけたり、面接中にトラブルが起きたりする場合も…。だからこそ、準備は念入りにしておきましょう!
今回のコラムでは最近増加傾向にある「会話形式でのWEB面接」を中心にまとめていますが、「動画撮影形式のWEB面接」の場合でも参考になる内容なので、どちらの形式を控えている方もぜひ読んでみてくださいね。
面接するときの背景はどうすればいいの?
面接中の背景は部屋の壁や単色のカーテンにするのがおススメです。というのも、部屋が散らかっている様子や干しっぱなしの洗濯物が映ってしまうと、「掃除が丁寧にできていない=仕事も丁寧にできない」と、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるのです。
もし、「どうしても荷物があって壁やカーテンが使えない!」「壁に趣味のポスターが貼ってある…」という方は、撮影用の幕を用意しても良いかもしれません。
それでも難しい場合は、完全個室のネットカフェなどを利用するのも1つの手段ですよ。
部屋の明るさはどうすれば良いの?
なるべく顔が明るく映るように部屋の電気を調整しましょう。WEB面接では、通常より少し顔色が悪く見えてしまうことがあるので、より顔が明るく見えるように膝の上に白い紙を置いたり、ライトなどを使ってみたりするのもおススメですよ!ただし、やりすぎると逆光で顔が見えにくくなってしまうので注意してくださいね。
メイクをする方は、顔色を良く見せるために対面面接のときよりほんの少しだけ、チークを濃く入れるのもおススメです。
どこにデバイスを置くのがおススメなの?
デバイスについているカメラが目線と水平の位置になるように置きます。目線の下に置いてしまうと、採用担当者からは見下ろされているように見え、威圧的になってしまうので要注意です!
また、画面に映る範囲は、上半身だけで大丈夫です。部屋の間取りなどの関係でなかなか上半身全体が映せない場合でも、顔だけがアップで映ると距離が近すぎて採用担当者が驚いてしまうので、顔と肩までは入るようにデバイスの位置を調整してくださいね。
どのデバイスを使ったら良いの?
WEB面接には、位置を固定しやすく長時間の動画処理にも対応できるPCを使うのがおススメでしょう。スマートフォンで行う場合には、固定するためのスタンドを用意すると画面が揺れないので面接がスムーズになりますよ。
意外と確認を忘れてしまうのがデバイスについているカメラの有無です。デバイスにカメラがない場合には事前に準備する必要があるので、きちんと確認しておいてください!
先方の音声を聞き取りやすくするにはどうすれば良いの?
面接が始まっているのに採用担当者の声が聞き取れなかったら困りますよね。住宅環境によっては、面接中に近隣の方の生活音で声がかき消されてしまったり、自分の声が近隣に響いて迷惑をかけてしまったりなどの心配も…。
そんな方は、マイク付きのイヤホンを利用するのがおススメです!採用担当者の声も聞き取りやすくなりますし、自分の声を中心に拾ってくれるので、必要以上に大きな声を出さずに済みますよ。
WEB面接中にイヤホンを使って良いのか気になるという方は、面接の開始時に一言「イヤホンマイクを利用させていただきます」と伝えましょう。
また、スマートフォンの着信音やバイブレーションをOFFにしたりLINEの通知をOFFにしたりすることで余計な音が鳴らないように注意してくださいね!
どのツールでWEB面接をするの?
SkypeやGoogle Meet、ZoomなどWEB面接ができるツールは複数ありますが、事前にアカウントを作成する必要があるものがほとんどです。事前に先方にツールを確認し、アカウントを作っておくようにしましょう。
また、複数の企業とWEB面接に関する連絡を取っていると、どの企業が何のツールを使うのか混乱してしまうこともあるので、すぐ該当のメールが探せるように「お気に入り登録」など目印を付けておくと、面接前に焦って探すというリスクが減りますよ。
アカウントの設定はどうすれば良いの?
個人的に使ったことがあるツールを先方から指定されている場合は、使用経験があるのでWEB面接がしやすい反面、アカウント名があだ名になっていることやプロフィール写真が自分の趣味や好きな物にちなんでいることがありますよね。
しかし、WEB面接のときには、アカウント名を本名にし、プロフィール写真を自身の就職活動の証明写真などに変更することで、採用担当者にとって分かりやすくなるように配慮しましょう!
準備はしたつもりけど、本当にできているか心配…
どんなに念入りに準備しても「画面に余計なものが見えてしまっていないか」「部屋の明るさは適切か」「アカウントのプロフィールに変更し忘れている項目はないか」など、不安になる方も多いと思います。
そんなときにおススメなのが、友人や家族と行う模擬WEB面接です。
WEB面接をするときと同じように準備をし、実際にツールを使ってみることで、意外な見落としに気付いたり指摘してもらえたりするでしょう。同じようにWEB面接を控えている友人とアドバイスをしあえば、きっとお互い成長できますよ!
いかがでしたか?
「WEB面接は難しい気がする…」と気構えていた方も、疑問点が解消されれば落ち着いて面接に挑むことができます。対面での面接と同じように自身の魅力を採用担当者に伝えられるよう、事前に充分な準備をしておきましょう!