一般社団法人あがり症克服協会代表理事の鳥谷朝代です。
みなさんは、「あがり症の人」というとどのようなイメージを持っていますか?
「性格的におとなしくて地味」「人間嫌い」など、何かしら精神的に病んでいて、打たれ弱く、ここ一番で頼りにならない?
私はまったく逆のイメージを持っています。
大勢の人を前にしては苦手意識があるけれど、一対一の会話は普通にこなせるし日常生活を送る分には何も問題ない。私のところへレッスンにいらっしゃる方は、見た目にはあがり症にはまったく見えない方ばかりです。大企業の経営者様、管理職などの役職に就かれている方、人前で話すことが仕事の講師の方など、つまり人前で話す機会が多い方が「あがり症」で悩まれています。
裏を返せばそれはすなわち、「世の中に必要とされている人」です。
あがり症を放置しておくとたくさんの弊害がありますが、ビジネスパーソンの方にとっては、大事なプレゼンを逃避したり、会議でなにも発言できなかったり、あるいはせっかくの昇進面接で自分が思っていることを伝えられないなど、周囲の信頼を得ることができないという致命的なデメリットにつながります。
最近ではコロナの影響によりオンライン面接や会議も増えておりますが、オンライン独特の緊張感によりいつもの力を発揮できない方も増えてきております。そんなビジネスパーソンの方たちに向けて、あがり症に向き合い、そして克服していくためのポイントを全6回に渡ってお伝えしていきます。
みなさんは、「あがり症の人」というとどのようなイメージを持っていますか?
「性格的におとなしくて地味」「人間嫌い」など、何かしら精神的に病んでいて、打たれ弱く、ここ一番で頼りにならない?
私はまったく逆のイメージを持っています。
大勢の人を前にしては苦手意識があるけれど、一対一の会話は普通にこなせるし日常生活を送る分には何も問題ない。私のところへレッスンにいらっしゃる方は、見た目にはあがり症にはまったく見えない方ばかりです。大企業の経営者様、管理職などの役職に就かれている方、人前で話すことが仕事の講師の方など、つまり人前で話す機会が多い方が「あがり症」で悩まれています。
裏を返せばそれはすなわち、「世の中に必要とされている人」です。
あがり症を放置しておくとたくさんの弊害がありますが、ビジネスパーソンの方にとっては、大事なプレゼンを逃避したり、会議でなにも発言できなかったり、あるいはせっかくの昇進面接で自分が思っていることを伝えられないなど、周囲の信頼を得ることができないという致命的なデメリットにつながります。
最近ではコロナの影響によりオンライン面接や会議も増えておりますが、オンライン独特の緊張感によりいつもの力を発揮できない方も増えてきております。そんなビジネスパーソンの方たちに向けて、あがり症に向き合い、そして克服していくためのポイントを全6回に渡ってお伝えしていきます。
第1回の今回は、ビジネスパーソンの基本、「自己紹介」です。
(写真素材:iStock.com/itakayuki)
LEC専任講師 鳥谷朝代(とりたに あさよ) 氏
一般社団法人あがり症克服協会理事長。株式会社スピーチ塾 代表取締役。
中学1年の国語の本読みであがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。名古屋市職員(市長秘書等)を経てあがり症克服専門家となる。
中学1年の国語の本読みであがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。名古屋市職員(市長秘書等)を経てあがり症克服専門家となる。
話し方はスキルであって、生まれつき上手・下手などありません。「あがり症」を「誰もが抱える悩みのひとつ」と捉え、「水泳やパソコンを習うように、あがり症を克服しよう」の理念に基づき、当協会は発足しました。悩んでも、あがりは克服できない。悩む時間がもったいない!
気は優しくて男前の私とともに、楽しくあがりを克服しましょう♪
気は優しくて男前の私とともに、楽しくあがりを克服しましょう♪
◆ホームページ https://agarishow.or.jp/
◆ガイダンス https://youtu.be/HoNBr7CmSr0
あがらない人がやっている自己紹介
「みなさん、はじめまして。〇〇です。よろしくお願いいたします!」
ビジネスパーソンの方であれば、やったことがない人はいないであろうパブリックスピーチの代表格、それが「自己紹介」です。
新年度や歓送迎会、会議や会合、プレゼン、商談、さまざまなビジネスシーンで、一生のうちいったい何回自己紹介するでしょうか。
会議の司会やプレゼンは、最悪何か理由をつけて逃げ回り、他の人に頼むことができますが、「自分の紹介」は自分にしかできないことですから、まさに「絶対避けられないスピーチ」です。
それなのに、いつどんな場面でまわってくるか分からないので、その場でとっさに考えて、結果うまくいかない人が多いのです。
自己紹介は全てのスピーチの基本と言われています。
しかし私たちは学生時代に「話す」ことを学んできていないので、「自分のことを話す」ことに抵抗がある人はまだまだ多いのです。
ここで、あがらない人がやっている「『自己紹介』6つのポイント」をご紹介いたします。
ビジネスパーソンの方であれば、やったことがない人はいないであろうパブリックスピーチの代表格、それが「自己紹介」です。
新年度や歓送迎会、会議や会合、プレゼン、商談、さまざまなビジネスシーンで、一生のうちいったい何回自己紹介するでしょうか。
会議の司会やプレゼンは、最悪何か理由をつけて逃げ回り、他の人に頼むことができますが、「自分の紹介」は自分にしかできないことですから、まさに「絶対避けられないスピーチ」です。
それなのに、いつどんな場面でまわってくるか分からないので、その場でとっさに考えて、結果うまくいかない人が多いのです。
自己紹介は全てのスピーチの基本と言われています。
しかし私たちは学生時代に「話す」ことを学んできていないので、「自分のことを話す」ことに抵抗がある人はまだまだ多いのです。
ここで、あがらない人がやっている「『自己紹介』6つのポイント」をご紹介いたします。
POINT1.「短ければ短いほどいい!」
長いほど上手な自己紹介と思っていませんか?
そこにいる大勢の方の時間をいただくわけですので、自己紹介は短ければ短いほどありがたいのです。具体的に言うと、自己紹介は「1分以内」で終わらせます。あがり症の人に限って「上手く話さないと」という意識が強くなり話が長くなりがちです。
短くコンパクトに話すことを心がけましょう。
そこにいる大勢の方の時間をいただくわけですので、自己紹介は短ければ短いほどありがたいのです。具体的に言うと、自己紹介は「1分以内」で終わらせます。あがり症の人に限って「上手く話さないと」という意識が強くなり話が長くなりがちです。
短くコンパクトに話すことを心がけましょう。
POINT2.余計な前置きや言い訳は不要!
「今日来ていきなり自己紹介をさせられると思いませんでした…」
「自己紹介と急に言われましても…なにも考えてきませんでしたので…急には思いつきませんが…しいて言うなら…」
ただでさえ短い持ち時間のなかで、こういった余分な説明や前置きをすると、話が長くなる原因になります。そして「させられる」という「やらされ感」満載の言い方は、場の空気を悪くします。
「自己紹介と急に言われましても…なにも考えてきませんでしたので…急には思いつきませんが…しいて言うなら…」
ただでさえ短い持ち時間のなかで、こういった余分な説明や前置きをすると、話が長くなる原因になります。そして「させられる」という「やらされ感」満載の言い方は、場の空気を悪くします。
POINT3.名前ははっきりと
自己紹介でもっともやってはいけないのは、「名前が聞き取れないこと」です。
私の講座でも、あがり症の人はか細くボソボソと話をされるので、8割方、名前が聞き取れません。これでは自己紹介の意味をなしません。ポイントとして、苗字と名前の間はかならず「ポーズ(間)」を取ってみてください。
これだけで聞きとりやすくなります。
私の講座でも、あがり症の人はか細くボソボソと話をされるので、8割方、名前が聞き取れません。これでは自己紹介の意味をなしません。ポイントとして、苗字と名前の間はかならず「ポーズ(間)」を取ってみてください。
これだけで聞きとりやすくなります。
POINT4.あれもこれも話さない
印象的でわかりやすい自己紹介にするポイントは、あれもこれも話さないことです。
「趣味は読書と映画鑑賞とゴルフです。最近でいうと、読書は〇〇を読みまして、映画は△△が面白く、ゴルフはベストスコアがXXで・・・」などといくつも並べられると聞き手の興味は散漫になり、入ってきません。
基本的には1スピーチ・1エピソードにしましょう。
「趣味は読書と映画鑑賞とゴルフです。最近でいうと、読書は〇〇を読みまして、映画は△△が面白く、ゴルフはベストスコアがXXで・・・」などといくつも並べられると聞き手の興味は散漫になり、入ってきません。
基本的には1スピーチ・1エピソードにしましょう。
POINT5.落ち着いて見える立ち居振る舞い
人は見た目の印象が7割と言われています。
初対面の人に自分を印象づけるわけですから、なにより大切なのは見た目や立ち居振る舞いです。さわやかな笑顔、きっちりとした姿勢、スマートな立ち居振る舞いは聞き手を惹きつけます。
ポイントは、「ながら動作」をしないことです。歩く、お辞儀をするなどひとつひとつの動作を分けて行うと、洗練された美しい印象を与えます。
初対面の人に自分を印象づけるわけですから、なにより大切なのは見た目や立ち居振る舞いです。さわやかな笑顔、きっちりとした姿勢、スマートな立ち居振る舞いは聞き手を惹きつけます。
ポイントは、「ながら動作」をしないことです。歩く、お辞儀をするなどひとつひとつの動作を分けて行うと、洗練された美しい印象を与えます。
POINT6.人の話も意識して聞く
あがり症の人の特徴として「人の話が全く耳に入らない」というのがあります。自分の番が来る前は自分のスピーチのことばかりに気をとられ、終わったあとは自分の中で「反省会」が始まります。
下を向いてばかりいたり、無表情・無関心な態度をしていると、印象は悪くなります。人が話しているときは、微笑みをもってうなずき、関心のある態度を示しましょう。
自分の番のときにそれをしてもらったらどれだけ救われるか、考えてみたらおわかりだと思います。
また、「意識的に聞く」行為は、待ち緊張を解消する効果もあります。順番を待っているとき、また話し終わったあとも、人の話を意識的に聞くようにすると、印象力は上がり、緊張は下がるので、まさに一石二鳥です!ぜひ行ってみてください。
下を向いてばかりいたり、無表情・無関心な態度をしていると、印象は悪くなります。人が話しているときは、微笑みをもってうなずき、関心のある態度を示しましょう。
自分の番のときにそれをしてもらったらどれだけ救われるか、考えてみたらおわかりだと思います。
また、「意識的に聞く」行為は、待ち緊張を解消する効果もあります。順番を待っているとき、また話し終わったあとも、人の話を意識的に聞くようにすると、印象力は上がり、緊張は下がるので、まさに一石二鳥です!ぜひ行ってみてください。