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ストレスと上手く付き合う!心の持ち方とストレス社会の防衛術(マクロ=大きな転機)編

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LEC専任講師の高瀬宣行です。
過去2回のコラムで「面接」に関して独自の視点でお話をしました。このコラムをご覧になっての感想も少しずつ頂いております。
「ユニークな視点で面白かった」「巷で言われている話しと違い、新しい発見が多くて参考になった」などの意見がありました。

確かに、これまでお話をした「面接」にしても今回お話をする「ストレス」にしても、インターネットや書籍で語りつくされている感があります。しかしながら、それらは教授する側の目線、指導する側の目線で書かれていることが多いので、「こんなことできるわけない」って思うものも多いのではないでしょうか。

今回お話をする「ストレス」についても、「マクロ=大きな転機」と「ミクロ=人付き合い」の2回に分けて、私の体験を交えながら“簡単に誰にでもできる”ことをコンセプトとしてお話いたします。
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LEC専任講師 高瀬 宣行(たかせ のぶゆき) 氏
大学卒業後メーカー勤務を経て1995年に大学受験予備校の数学講師となる。その後、公務員試験教養科目(主に数的処理)、簿記、宅地建物取引士、キャリアコンサルタントの講師も歴任するようになる。講師歴は通算で25年。

一見難しい内容であっても、日常生活などに結び付けて丁寧な講義を行い、受講生からは「とても分かりやすく丁寧」と評価を受けること多い。

また、数学の知識がほぼ0、法律の知識が全く0から講義ができるまでのレベルに達した自らの経験から、いかにして問題を解けるようになるか、理解できるようになるかの確固たるノウハウを持っており、学習に伸び悩んでいる受講生によっては大変頼れる存在である。
◆高瀬講師の詳細なプロフィールはこちら

あなたのキャリアアンカーは?

まずは「キャリアアンカー」という言葉から説明します。
キャリア=(さまざまな解釈はありますが)生き方、生きること。
アンカー=(船を繋ぎとめる)碇のことです。
すなわちキャリアアンカーとは、生きていくうえでこれだけは譲れない、何があってもこれだけは手放せない自分の価値観、と解釈してください。

ではあなたが生きていく上で一番大切なことは何ですか?いろいろありますよね。
「お金」「安定」「家族」「友人」「出世」「仕事」……などあると思います。でも、生きていく上で一番大切なこと、それは「心身ともに健康であること」ではないでしょうか?

上記の「お金」なども生きていくうえでは大切なものです。しかし、それらは心身ともに健康であって初めて成り立つものではないですか。
“心身ともに健康であれば何でもできる!”と私は思っています。 

健康の大敵であるストレス。ストレスとは?

ここで本題のストレスについてお話します。
ケガや病気でもないのに、心身に異常が出てくるストレス。ケガや病気であれば薬や手術などで治癒する場合もありますが、ストレスは、決定的な治療法がない。そもそも、私たちが日頃述べているストレスというのは、ストレッサーのことを指します
そして、ストレッサーにより(悪い)ストレス反応が出てくるのです。以下の図を参照してください。
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ストレスと上手く付き合うには?

前述しましたが、我々が普段ストレスと呼んでいるのはストレッサーのことです。
上記の表から分かるように、(悪い)ストレス反応とは、ストレッサーを自分の心のフィルターでコントロールしているものなのです。
この心のフィルターを変化させることで、ストレッサー→(悪い)ストレス反応から、ストレッサー→(良い)ストレス反応に変えることができます。 
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 ここに、コップに水が半分入っています。
「コップに水が半分入っている」→ストレッサーです。

あなたは、心のフィルターでどう捉えますか? 

「もう半分しかない」→心配・不安→悪いストレス反応
「まだ半分もある」 →希望・喜び→良いストレス反応  

すなわち、ストレッサーが発生しても前向きに考えることで、ストレス反応は軽減できます
何かトラブルが起こった→「ああ、どうしよう!大変だ!」と思うのでなく、「これも経験だ!これを経験することで成長してアドバイスもできる!」と捉えることができればよいのです。

私自身のことを述べます。私は2017年にガンを患い現在も抗がん剤治療中です。2018年には妻と離婚しました。2019年には父親を亡くしました。「何で私ばっかり、こんなことが起こるの!」と嘆いたこともありますし、運命を恨んだこともあります。

私は過去の3年に大きなストレッサーがありました。今でも完全に終わったわけではありません。抗がん剤治療はまだ続いていますし、子どもの養育、父親の遺品整理なども終わっていません。話だけを聞くとすごく大変に見えますが、私は前向きに捉えるようにしました。

この3年間で、自身の病気と父親の病気のためにさまざまな医療関係者とお話ししました。また、自身の離婚で弁護士さんともお話しする機会が多くありました。多額の金銭が必要であったので、金融機関の方ともお話しすることが多くありました。それらをすべて自分の経験にしようと考えました。経験をすることで自分が成長できると思ったからです。

そして、考え方も少し変えました。

「自身の病気」「離婚」「親の死」いずれも重い話です。
しかし、それらをすべて笑って話せるようにしました。
「私ですね、実はガンを宣告されてですね~手術は3回もしているのですよ~手術中は寝ているだけだから痛くないけど、終わった後がすごく痛くて~。また抗がん剤治療も、投与中は苦しくて、泣きそうになります!」(笑顔で明るく)

(本当はかなり辛いのですが)そのようにお話しすることで、私が落ち込んで悲しくなることは軽減されます。そして、話した後に「実は私もガンでして・・」と打ち明けられることも多々ありました。 

心の防衛術

あなたは今、どれだけのストレッサーを抱えていますか?悪いストレス反応は出ていませんか?
あなたが今一番大きいと思うストレッサー(転機)を書き出してみてくださいね。
もしかしたら複数ある場合もあるかもしれないですし、大きな転機は今のところはない人もいるかもしれないですね。

ストレッサーに対して、4つのSを考えてください。
4つのSとは「Sitution(状況)」「Self(自己)」「Support(支援)」「Strategies(戦略)」です。

支援は3つの支援策を考えます。 

 【3つの支援策】
(1) 心理的支援…支えとなる家族や友人
(2) 物質的支援…転機を乗り切るための十分なお金や物質的支援
(3) その他の公的な支援システム…転機を支援する諸機関  


上記のことを整理することで、対処方法がかなりクリアになります。そして、「起こったことを嘆くのではなく、起こったことを認めてできることから始める」ということを心がけてみてはいかがですか?

そして(難しいかもしれませんが)必要以上に深刻にならずに、少し軽く考えてみてください。(周りは気を遣うかもしれませんが)笑って言えるようになれば、そんなに大したことはないのかな、と思えるようになります。 

いかがでしたか?

今回は、マクロ(大きな転機)についての対処法を私の体験を交えてお話しました。次回は、誰でも抱えているミクロ(人付き合い)に関してお話しいたします。

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