ちょっとした工夫で面接力を上げる! 〜正しい面接練習の仕方〜

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LEC専任講師の高瀬宣行です。前回のコラムで「あなたもうっかりやっていませんか?面接が上手くいかない人の特徴」のお話しをしました。

面接が上手くいかない人の特徴として、下記の話を実例を交えてお話ししました。
・話しの要領を得ない人
・アポイントを無理やり入れようとする人
・些細なことで何度も電話をかけてくる人
・相手によって態度が極端に違う人

要は、上の内容と逆のことをすればいいのです。

★話すポイントをきちんと整理してから話をする
★面接の準備は本来は独力でするもの。先生の予約が取れたらラッキー!くらいの感覚で予約の電話をすること
★自分で調べられることは自分で調べること
★人によって態度を変えないこと
★伝える力(面接力)を上げること


今回は「ちょっとした工夫で面接力を上げる」ことをテーマにして、LECでのケース例も混じえてお話をします。  
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LEC専任講師 高瀬 宣行(たかせ のぶゆき) 氏
大学卒業後メーカー勤務を経て1995年に大学受験予備校の数学講師となる。その後、公務員試験教養科目(主に数的処理)、簿記、宅地建物取引士、キャリアコンサルタントの講師も歴任するようになる。講師歴は通算で25年。

一見難しい内容であっても、日常生活などに結び付けて丁寧な講義を行い、受講生からは「とても分かりやすく丁寧」と評価を受けること多い。

また、数学の知識がほぼ0、法律の知識が全く0から講義ができるまでのレベルに達した自らの経験から、いかにして問題を解けるようになるか、理解できるようになるかの確固たるノウハウを持っており、学習に伸び悩んでいる受講生によっては大変頼れる存在である。
◆高瀬講師の詳細なプロフィールはこちら

よくあるケース:応募書類の作成に力を注ぎ過ぎる

履歴書やエントリーシート、職務経歴書などの応募書類の作成に力を注ぎすぎていませんか??
もちろん、水準以上の内容の応募書類でなければ書類審査は通過できませんし、明らかに間違ったことを書いていれば、LECの場合、キャリアコンサルタントの講師が修正します(御社は第一志望ではありませんなど)。

しかし、面接で大切なのは「口頭で相手に分かりやすく、自分の言葉で自分の意見を伝える」ことではないですか?
もっと伝える練習をしましょう!

伝えることが上手な方は、少々応募書類に綻びがあっても、面接に受かります。

逆に伝えることが下手な人は、どんなに立派な応募書類を作っても、受かることは少ないです。応募書類の作成に力を注ぎ過ぎている人は、応募書類の作成で満足してしまい伝える力を疎かにしがちです。

伝える力を上げるには、方法は簡単です。
述べる練習をするのです。

今はスマホなどの電子機器が発達しています。自分の話している声や所作などを録音・録画することは容易です。
面接試験で問われることはほぼ決まっています。

述べる練習をする。よどみなく言えるようにする。
その際には表情や姿勢などもチェックしたほうが良いので録画する。最低50回はする。

数年前に私もある自治体の採用試験を受験しました。
もちろん面接試験もあったので、私は部屋に入るときの所作、話すときの口調、表情、話し方の癖などのチェックのため100回以上練習し、それを録画して見直していました。

私は公務員の受験指導をしていてかつ講師であるため、面接の形態は理解していますし、話すことにも慣れています。しかし、それでもそのくらい練習しないと本番の面接には臨めないのです。  

面接に関するよくある質問(1):話しが長いと言われるが、どのくらい話せばよい?

話が長いというのは物理的な時間のことではありません。正確に言えば「話が長いと思わせるような話し方をしている」ということです。

話が長い(話が長いと思わせる話し方をしている)人の特徴は、相手の反応などお構い無しに、準備してきたことをとにかく一生懸命に話します。質問内容に対してすべて回答しないといけないと思っているようです。だらだらと長く話をしても面接官の頭にはほとんど話の内容は残っていません。

話が長いと思わせないためには、相手の反応を見ながら話をすること相手が話を聞いていると思えば話せばよいし、相手が話を聞いていないようであれば、または反応が薄ければ話を途中で切る勇気も必要です。

話す内容を10、準備してきたとします。状況によっては6くらいしか話せない場合もありますし、12話さないといけなくなるときもあります。
相手の反応を見て、臨機応変に対応出来るようにすることです。俗に面接が上手と言われる人は、相手の反応を見て臨機応変に話をコントロールすることがごく自然にできます。  

面接に関するよくある質問(2):模擬面接は何回受けたらよい?

※模擬面接=面接のシュミレーションの事。面接官役の先生数人と受験者である当人で行うもの。ここでは「模擬面接」という名称で統一します

事前の準備をしっかり行ってから、模擬面接を受けてください。
事前準備ができていない状態では何回模擬面接を受けても上達しないです。事前準備とは応募書類を仕上げることではありません。応募書類を仕上げて、予想される質問に対する自分の回答を考えることです。それを口頭で自分の言葉で言えるように何度も練習して、問題ない状態にすることです。その状態まで達していれば、模擬面接は1~2回の受講で十分です。

【模擬面接で失敗するパターン】
・模擬面接を受ける(1回目)→当然何も準備していない。面接官役の先生にさんざん指摘される。
・その1日後、模擬面接を受ける(2回目)→当然指摘されたところを修正していない。また面接官役の先生にさんざん指摘される。
・その2日後、模擬面接を受ける(3回目)→何も変わっていない。またまた面接官役の先生にさんざん指摘される。

事前準備や修正ができていないので、何度でも起こります。事前準備はしっかりしましょう。 

面接に関するよくある質問(3):指導の先生(人)によって言うことが違う。誰の意見が正しいの?

LECはもちろん、資格の予備校やスクールには複数の面接指導の先生がいます。
転職エージェントも面接の指導も行っています。
また大学生の方であれば、就職課などでも面接指導を行ってくれるでしょうし、ハローワークでも無料で面接指導をしています。
 
例えば、LECでの会話例だと・・・
「A講師から**について述べたらいいよ」と言われた。
数日後、今度はB講師相手に練習して、**について述べると「そんなことは言わない方がよい」と言われた。
いったいどちらが正しいの?

それは、どちらも正しいです。
もちろん面接試験では明らかに述べてはいけないNGワードというのがあります。それはおそらくすべての先生が×をくだすでしょう。

面接の回答に正解はないのです。
あえて言うのであれば、自分自身が一番マッチングする内容がその方にとっては正解です。上手くいく方は、少々指摘されても自分の意見は変えません。
あまりに頑固すぎるのはいけませんが、良い意味での頑固さは必要です。

【模擬面接で失敗するパターン】
・模擬面接を受ける(1回目)→準備はしている。面接官役のT先生に「Aを言った方がいいよ」と指摘される。
・数日後、模擬面接を受ける(2回目)→1回目の内容を踏まえてAの内容で述べる。すると面接官役のF先生に「Aを言わないほうが良い。Bを述べなさい」と指摘される。
・数日後、模擬面接を受ける(3回目)→2回目の内容を踏まえてBの内容で述べる。すると面接官役のM先生に「Bを言わないほうが良い。Cを述べなさい」と指摘される。何が正しいか分からなくなる。

⇒A、B、Cすべて正しいのです。自分が一番マッチングするものを述べましょう。場合によってはDを述べてもいいかもしれません。 

2回に分けて「面接」をテーマにしてまとめました。
面接力を上げることにより、伝える力を上げる→アピール力が上がる、という相乗効果があります。

たとえ、面接の予定がなくても、自分が話しているときの話し方の癖、表情、言葉遣いなどをチェックすることは大切です。

これを機会に、自分自身の伝える力を見直してみてはいかがですか?

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