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あがらない朝礼スピーチ~ビジネスパーソンのためのあがり症克服法Part.3~

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一般社団法人あがり症克服協会代表理事の鳥谷朝代です。

第1回は「あがらない自己紹介」、第2回は「あがらない電話応対」の苦手克服法について取り上げてきました。
▶「あがらない自己紹介~ビジネスパーソンのためのあがり症克服法Part.1~」はこちら
▶「あがらない電話応対~ビジネスパーソンのためのあがり症克服法Part.2~」はこちら
 
第3回である今回のテーマは「朝礼」です。

(写真素材:iStock.com/recep-bg)
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LEC専任講師 鳥谷朝代(とりたに あさよ) 氏
一般社団法人あがり症克服協会理事長。株式会社スピーチ塾 代表取締役。

中学1年の国語の本読みであがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。名古屋市職員(市長秘書等)を経てあがり症克服専門家となる。

話し方はスキルであって、生まれつき上手・下手などありません。「あがり症」を「誰もが抱える悩みのひとつ」と捉え、「水泳やパソコンを習うように、あがり症を克服しよう」の理念に基づき、当協会は発足しました。悩んでも、あがりは克服できない。悩む時間がもったいない!
気は優しくて男前の私とともに、楽しくあがりを克服しましょう♪

◆ホームページ https://agarishow.or.jp/
◆ガイダンス https://youtu.be/HoNBr7CmSr0

実は朝礼スピーチを苦手に思う方は多い

私のスクールへ駆け込みレッスンに来られる方の受講動機として最も多いのが「朝礼スピーチ」です。結婚式や会合のスピーチなどは、比較的年齢や立場、シーズンが限られており、いざという時に逃げようと思えば逃げられます。

けれど、朝礼はオールシーズン。
企業によっては、毎朝行う場合もあります。

「今までの職場は朝礼のない部署だったのが、異動先では朝礼がある」
「内勤から営業に変わり、全体朝礼で業績の報告をすることになった」
「今年から課長に昇進し、部下の前で業務連絡をすることになった」

このような理由で、レッスンに駆け込む人が後を絶ちません。

コロナ禍で実際に出社する機会が減った方も、オンラインで毎日朝礼・朝会をされる方もたくさんいらっしゃるようです。日常の一部となっている朝礼だけに、悩みも毎日つきまとってきます。日々朝礼を思い出すだけで憂鬱な気分となってしまうと、心身共に疲れてしまいますね。

今回はそんな方のために、「朝礼」を苦痛と思う原因と、その対処法をお伝えしてきたいと思います。  
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朝礼が苦痛である2大原因

朝礼が苦痛とされる理由は、大きく分けて2つあります。

1.「よく知っている上司や同僚が見ている」ということ
これはまさに、あがり症の人が陥りやすい、「人によく思われたい」「弱点を知られたくない」という思考パターンです。また、この思考は、よく知っている人の前、今後も関係が続く人の前で、より顕著に表れる傾向があります。

2.「朝礼で話す内容に困る」ということ
朝礼では次のことがよく行われています。
・決まった社訓を読み上げる
・業務連絡をする
・フリースピーチ
苦手な上司や先輩、同期のライバル、いつも叱咤している後輩、部下が見ている前でのスピーチとなると、得意な人の方が少ないと思います。

朝礼スピーチは「誰もが苦手なシチュエーション」である、というように認識を改めて、あがり症克服にトライしていきましょう。 

朝礼のあがり対処法

朝礼スピ―チを成功させる秘訣として、下記2つがあります。
1.何を話すか (目的をはっきりさせる)
2.話し方と立ち居振る舞い 
それでは、ひとつずつ説明していきましょう。 
1.何を話すか (目的をはっきりさせる)
目的と立ち振る舞い
スピーチを成功させる秘訣は、そのスピーチの目的や意味を理解することです。

朝礼スピーチの目的は主に以下のとおりです。
(1)業務連絡・情報の共有
(2)社員の士気の向上(モチベーションアップ)
(3)職場のコミュニケーションの円滑化、チームワークの強化
(4)スピーチ&プレゼンスキルの向上
(1)は今やメール等で済ませることもできるのですが、実際に面と向かって話すことで、あるいはオンラインで話すことで、(2)の「士気の向上」や(3)の「コミュニケーションの円滑化」「チームワークの強化」につながると企業は考えているのです。
さらに、ネットやSNS、オンライン会議が普及してきた今だからこそ、(4)の「スピーチ&プレゼンスキルの向上」も大切になってきています。

すなわち、個々が人前で話すスキルを身に付けることは、企業にとっても大変有益なことなのです。何のために話すのか、この目標・目的を見失わないようにしておきましょう。 
2.話し方と立ち居振る舞い
朝礼では何を話すかも大事ですが、それ以上に大切なのが「話し方」と「立ち居振る舞い」です。

朝礼は立っていることが多いため、特に指定がない場合は、1分程度、長くても3分以内にまとめるようにしましょう。事前に練習できる場合は必ず声に出して話す練習をし、長くなりすぎていないか、簡潔で分かりやすいかをチェックします。

内容は、フリースピーチの場合には、事実や出来事を並べるだけでなく、それに対する自分の考えや熱意を最後に付け加えましょう。
「プロジェクト成功に向け、ご協力をよろしくお願いします!」
「今期の目標達成に向け、気を引き締めて頑張っていきましょう!」
スピーチは特に着地が重要ですので、ここは考えておきましょう。

実際にスピーチするときは、要点を頭に入れておき、原稿を見ない方がスマートです。

冒頭の「おはようございます!」と、最後の「今日も一日よろしくお願いします!」を笑顔でお腹から声を出し、はっきりと言いましょう。それだけでも印象がよくなり、職場の人にさわやかで堂々としたイメージを与えることができます。

自分も周囲も立っていると、座っているような会議と比べて圧迫感を感じると思いますが、そんなときこそ、姿勢を正して、視線を上げてください。 
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朝礼スピーチにおいて一番大事なのは「嫌々やらない」ということです。ここはスピーチスキルの向上のチャンスだと思って、誠心誠意取り組んでください。

スピーチが流暢であるかどうかよりも、その真摯に取り組む姿を上司や先輩、後輩は必ず見てくれていますよ!  

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