コロナ禍が就活に与えた影響を大告白! 【21年卒特別企画】内定までのホンネ就活座談会

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この記事では、実際に就職活動をした21年卒のセンパイ3名による座談会を実施し、新型コロナウイルスの影響を受けた就活生のリアルな体験談をお届けします。
「志望理由はどう書けば良いの?」「自分の長所と短所って?」「面接にはどのようなマナーがあるの?」

就職活動(就活)で定番の心配事に加え、21年卒の大学生は「新型コロナウイルスが感染拡大している中でどのように就活を行うか」という大きな課題がありました。現在就活をしている方も、これから就活に挑む方も、一体どのように21年卒が内定を獲得したのか、気になっているのではないでしょうか。

そこで今回は、就活生3名に今年の経験を座談会スタイルでお話ししてもらいました!ぜひ、今後の就活の参考にしてくださいね。

座談会に参加したメンバーのご紹介

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高橋 さん(仮称)

W大学 文系 4年生
就職先(内定)業界:金融系
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今井 さん(仮称)

W大学 文系 4年生
就職先(内定)業界:食品メーカー
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遠藤 さん(仮称)

H大学 文系 4年生
就職先(内定)業界:マスコミ系
※取材はマスクを着用し、人との間隔はできるだけ空けて行っています。
※学年は取材日に準じています。

コロナ禍での就活はインターン参加者が有利!?

司会:みなさん、就職活動お疲れ様でした!コロナ禍での就活を経験した率直な感想を教えてください。
今井さん:サークルの先輩方に聞いていたよりも大変でした…。新型コロナウイルスの影響で志望していた会社や工場の見学会が次々と中止になり、働く場所の雰囲気を見たかった私にとっては厳しい就活でした。
遠藤さん:僕はコロナ禍でもオンライン面接(WEB面接)に変更した会社はあまりなく、イレギュラーなことがほぼなかったので、例年との違いはあまりなかったと思います。
高橋さん:正直に言うと、想像していたよりもスムーズでした。僕自身はオンライン面接と相性が良かったようで、大学3年生のときに対面で行われたインターンの面接よりも通過率が良く、自信をもって面接に挑めました!
司会:どうしてオンライン面接の方が高い通過率だったのだと思いますか?
高橋さん:対面面接では会話中に体が動いてしまい落ち着きがない印象になっていたのが、オンライン面接では上半身しか映らないので上手く隠すことができたのかな、と。
司会:なるほど。プラスとマイナス、どちらの影響もあったようですね。新型コロナウイルスによって就活のスケジュールに変更はありましたか?
今井さん:2月までは例年通りのスケジュールで進行していましたが、新型コロナウイルスの流行がみられ始めた3月以降は、面接の延期だけでなく採用活動自体が中止になってしまう会社もあり、内定を獲得するまでのスケジュールが全体的に例年より少し遅れていました。
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※就活スケジュールの例(クリックで拡大表示)
高橋さん:コロナ禍だったからこそ、特に今年はインターンに参加した学生が有利だったと感じています。
司会:なぜそう感じたのですか?
高橋さん:大学3年生(2019年)の夏期と冬期は通常通りインターンが実施されていたため、社員の方と直接コミュニケーションをとって、企業の雰囲気を知ることができていました。また、企業によってはインターンに参加した学生のみで内定に向けた本選考を行った企業もあると聞きます。志望していた企業のインターンに参加できた方にとっては有利だったのではないでしょうか。
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司会:インターンに参加した方しか選考に進めないというのは厳しいですね。みなさんは、インターンや志望する企業の情報収集をどのように行っていましたか?
今井さん:私は先輩からよく聞いていたマイナビやリクナビなど、就活生にとって定番の就活サイトに登録していました。
遠藤さん:僕もマイナビとリクナビには登録しました。その他に、CINRA.JOBというクリエイティブ系の職業に特化した就活サイトも活用していました。
高橋さん:大手のサイトは同じ企業情報を掲載しているケースも多いため、リクナビのみに登録しました。情報が重なっていて大切なことを見逃す、ということが無かったので自分にはこの進め方が合っていたと思います。

就活エージェントは面接のアドバイスもくれる就活のプロ!

司会:みなさんは就活エージェントを利用しましたか?
遠藤さん:doda新卒エージェントを利用したところ、自分が知らなかった企業を紹介してもらえて良かったです!
今井さん:私は女子キャリ就活を使いましたが、そこを通して受けたのは1社です。企業を紹介してもらうよりも、面接へのアドバイスが欲しくて就活エージェントを利用しました。さすが就活のプロでした!
司会:就活エージェントは企業の人事担当者に直接ヒアリングして、次の面接に向けたアドバイスをするサービスを提供しているところが多いので、ぜひ参考にして欲しい活用方法ですね。高橋さんはどうでしたか?
高橋さん:僕はやりたいことが決まっていたので、他の企業を紹介してもらう時間がもったいないと感じて利用しませんでした。
司会:就活エージェントも使わず、就活サイトもリクナビのみという就活スタイルだったのですね。では、就活に関する情報はどのように得ていたのでしょうか?
高橋さん:基本的には就活生のSNSをチェックしていました。新型コロナウイルスという未曾有の出来事に直面した今、同じ経験を過去にした方はいないので、就活生同士で「オンライン面接はこういう手順だとスムーズだった」「こんな面接のトラブルがあった」などの情報を共有し合いました。
遠藤さん:僕もSNSはよく見ましたね。「○○○@21年卒」というようなアカウント名でSNSをやっている就活生が現在の状況を発信してくれていたので、同じ状況の方もいることが分かって勇気づけられました。
司会:SNSで同世代から情報を得ることが多かったのですね。面接の練習などもご友人に頼んでいたのでしょうか?
今井さん:特に面接の練習はしていないです(笑)。あえて言うなら、大学3年生の時に受けたインターン面接が練習でしたね。そこで場数を踏んで、本番の面接に挑みました。
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高橋さん:本命の業界の前に、似ている業界の面接を数回受けて場慣れしました。例えば、不動産の仲介会社を受ける前に管理会社を受ける、という感じです。似ている業界なら質問内容も類似しますし、本番特有の緊張感も経験できて度胸が付きました。
遠藤さん:僕は練習せずに、「志望理由を教えてください」などの定番の質問に対する一問一答を企業ごとに用意して対応しました。「面接だ」と気負わずに「入りたい企業の方と話しに行くだけ」と思うようになってからは、面接を楽しむことができました!
司会:すごい度胸です!その境地に辿り着くまで、何回くらい面接を受けましたか?
遠藤さん:初めは本当に緊張して「シャツを絞れるのではないか」というくらい汗をかきました(笑)。面接を楽しめるようになったのは5回目くらいからです。
司会:面接を楽しめると、就活が少し楽になりますね。ちなみに、面接でよく聞かれた質問はなんですか?
高橋さん:「入社したら何をしたいか」はよく聞かれました。同業他社とは違うその企業ならではの魅力を伝えなくてはいけないので、念入りな企業研究が必要になる難しい質問でした。その他にも、ガクチカ※系は必ず聞かれていました。
※「学生時代に力を入れていたこと」の略称。
今井さん:志望度についての質問は、毎回「御社が第一志望です」と言いました(笑)。また、食品メーカーでは「普段から料理をしますか」という業界ならでは質問をされたことがあります。
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遠藤さん:一番慌てたのは「なんでも願いが叶うなら、どんなことを願いますか?」という質問です。今思えばとっさの対応力を見ていたのかもしれません…。
司会:それは即答できない難しい質問ですね!面接で緊張していたら、もっと答えるのに時間がかかりそうな気がします。面接はどのくらいの割合でオンライン実施だったのでしょうか?
今井さん:私は9割方がオンライン面接でしたね。交通費がかからなかった点や直前まで寝ていられた点はとても良かったです。
高橋さん:僕の場合は内定まで全部オンライン面接でしたが、就職予定先では内定を出す際の意思確認だけ対面で行われました。受けていた企業の中には、毎年行われていたグループディスカッションが無くなったところもあり、苦手意識があった身としては助かりました。
司会:ということは、選考の回数は減ったのでしょうか?
高橋さん:自分が受けた企業では、2パターンありました。グループディスカッションの回数分、選考が減る企業や逆にオンラインでの実施になって気軽に面接ができるため、内定までの選考回数が増える企業も(笑)。また、企業から8回目の面接の連絡が来た際はいつまで続くのかと辟易してしまいました。
遠藤さん:それは大変ですね…。たまたまオンライン面接が無かったので、直前まで寝ていられる話などを聞くとちょっと羨ましいです。ただ、今住んでいる部屋の壁が薄く、もしオンライン面接だったら隣人に話声が聞こえるのではないかとドキドキしてしまうので、対面で良かったかもしれません。
司会:良い面も悪い面もあり、オンライン面接が最適だと一概には言えないということですね。

就職活動で資格や検定を活かす方法!中には有利になる資格も…

司会:面接では「資格」や「検定」について聞かれましたか?
遠藤さん:僕はあまり資格・検定について聞かれませんでしたが、面接で聞かれると思って事前にTOEICを受験していました!これからの自分のためにもなるので勉強して良かったです。
高橋さん:自分はいくつか資格や検定を持っていたので、会社によって履歴書に書く資格を変えていました。
司会:取捨選択ができるほど複数の資格・検定を持っていたなんてすごいです!どういう基準で書く資格・検定を変えていたのですか?
高橋さん:例えば宅地建物取引士 (宅建士)を持っていないので不動産系の会社を受ける際にはあまり資格を書かないようにする、という感じです。もし何らかの資格を書いていたら、面接官に「なんで○○○は取得したのに宅建士は取らなかったの?」と聞かれて困るかもしれないので…。
司会:なるほど、戦略の1つということですね。今井さんはどうですか?
今井さん:私も「バーベキュー検定」などを所持していたのですが、受ける会社にあまり関係ないものは書きませんでした。逆に、書道の段などは今まで努力してきたことをアピールするきっかけにもなるので、積極的に書きました。
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司会:資格・検定を持っていると就活に有利だなと思ったことはありますか?
今井さん:私の持っている資格や検定が趣味のジャンルに寄っていたので、あまりないです。趣味にまつわる検定ではなく、日商簿記検定や秘書検定などビジネスに使えそうなものを持っていたら有利になっていたかもしれません。
遠藤さん:会社によっては、特定の資格を持っているだけで筆記試験が免除になったようなので、事前に受験しておけばよかったです。会社の新卒採用サイトにもその旨の記載は見当たらず、いざ履歴書を提出する際の注意書きで分かったので「もっと分かりやすくアピールしてほしい!」と思いました(笑)。
司会:そこまでアピールが目立たないとは…。就活に入る前の情報収集もかなり重要になりますね。

志望業界はこう決めた!就職活動の“譲れない軸”とは?

司会:みなさんの志望業界はどのように決めたのですか?
遠藤さん:小さい頃から憧れがあり、働きたい場所を考えたときに真っ先に浮かんだのがマスコミ業界です。自分自身の性格的にも、ハプニングやイレギュラーな対応があった方が仕事を楽しめると思い、マスコミ業界への就職を決めました。
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今井さん:元々は「形があるものを作りたい」と思ったのが、メーカーを志望したきっかけです。また、業界を調べてみて土日休みの会社や穏やかな社風の会社が多いと感じたので、メーカーを中心に就活をしました。
高橋さん:漠然と「いつか起業をしたい」という気持ちがあり、「今のうちにさまざまな会社と関わりながら経営の勉強をしよう」と考えて、金融業界を志望しました。
司会:憧れや目標、ライフスタイルなど志望業界の決め方は1つではないということですね。「就活では絶対に譲れない“軸”を決めると良い」という話がありますが、みなさんの就活の軸を教えてください。
遠藤さん:僕は何かを作ることが好きだったので、「映像や文章などの創作活動ができること」だけは譲りたくないと思いながら就活をしていました。
今井さん:就活で一番重視したのは土日休みであることです。ワークライフバランスがとれているからこそ仕事を精一杯頑張れると思うので、休日や残業時間なども必ず就活サイトで確認していました。
高橋さん:自分の「起業したい」という目標に近づけることを前提として、その他に大切にしていたのは「社風」です。また、就活を始めたばかりの頃は「全国転勤でも良い」と思っていましたが、就活を進めていくうちに「全国各地に転勤するのではなく、一カ所に腰を据えて働きたい」と感じたので、全国転勤ではない点も譲れなくなりました。
司会:みなさんそれぞれ軸を持っていて、素晴らしいですね。参考にお伺いしたいのですが、長く続く就活のリフレッシュ方法はなんでしたか?
遠藤さん:ゲームや小説、音楽は気分転換ができましたね。料理も好きなので、角煮など手間がかかる料理をするのもリフレッシュになりました。
今井さん:私はお笑い芸人のYouTube動画を見て笑うのが一番スッキリしました。就活の状況が分からず友人に連絡するのも躊躇してしまっていたので、たくさん笑えてとても良かったです。
高橋さん:塾のアルバイトで小学生と話すのが息抜きでした。子供の無邪気な笑顔を見ていると、就活のストレスも発散できました!

最後に…

司会:それでは、最後に現在就活を行っている方や、これから就活に挑戦する方にメッセージをお願いします。
今井さん:就活はいろいろな会社で働く方と話す絶好の機会です。今後の人生のためにも、たくさん話を聞いて、なりたい社会人像を探してみてください。頑張っていれば就活はいつか終わります。諦めずにチャレンジしてください!
遠藤さん:「早めに動き始める」ということは忘れないで欲しいです。もし、受けたいと思った会社があっても募集が終了していたら挑戦すらできません。また、もう1つは「楽しむ」ということです。就活を楽しめたら、この先にある辛いことも、きっと楽しく思えるようになります。ただし、頑張りすぎて苦しくならないよう、自分が就活から逃げられる趣味や友人との時間も大切にしてくださいね。
高橋さん:新型コロナウイルスが流行し、「絶対につぶれないだろう」と思っていた大きな会社ですら希望退職者を募るほどになっています。「絶対」はないということを実感できたからこそ、「安定していそうな会社だから」という理由で就職する会社を選ぶのではなく、自分がやりたいことをやれる会社を探してくださいね。後悔しない就活にしましょう!

新型コロナウイルスの影響により、就職活動の在り方は変わらざるを得なくなっています。

21年卒の就活生は、奇しくもその第一世代となってしまいましたが、座談会で会った3名はとても明るく笑顔で、就活のエピソードや未来への希望を語ってくれました。

就活に不安を持っている方も多いと思います。しかし、悔いの内容に取り組めば、就活が終わったときには笑顔でその不安だったことを話せるようになるのではないでしょうか。

ニューノーマル時代の就職活動を、一緒に切り抜けていきましょう!
※取材日:2020年9月