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【22年入社に聞く】コロナ禍でのオンライン就活はどうだった?―就活アンケート調査2021前編

2019年に発生し、世界中で感染が拡大した新型コロナウイルス。22年卒の就活が主に行なわれていた2021年3月~6月は、多くの地域で緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が発出されていたり、1日の国内感染者数が最大で7,200名を超えたり※と、今まで以上に新型コロナウイルスが猛威を奮っていた期間でもありました。

※NHK「日本国内の感染者数(NHKまとめ)」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

そこで今回は、22年卒の方を中心に「就職活動に関するアンケート調査」を実施。この調査結果から、コロナ禍での就活についてまとめました。就職活動を控えている23年卒・24年卒の方はぜひ参考にしてみてください! 
(1)質問:就職活動に関する情報収集の開始時期を教えてください。
編集部コメント
就活の情報収集は2020年2月までに開始している方が45.6%と過半数に迫りました。就活が本格化する1年以上前から、2021年の就活に向けた情報を集めている方が多かったようです。

(2)質問:情報収集に利用した就活サイトを教えてください。(複数回答)
編集部コメント
使用した就活サイトはマイナビが最多、続いてリクナビという結果になりました。

就活サイトを利用せずに就活した22.9%は、就職先に教師・個人事業主などといった一般的には就活サイトを活用しない業種を選択している方が多いようです。また、大学や教授からの推薦で就活した一部の方も、就活サイトは使用しなかったと回答していました。 

(3)質問:応募企業数※を教えてください。
※応募企業=本選考へのエントリー数
編集部コメント
応募企業数(本選考へのエントリー数)の回答結果より、平均値は約11社~14社になりました。マイナビの調査によると2020年の平均応募企業数は15.8社※だったため、今回の調査では数を絞ってエントリーする方が多かったようです。

※参考データ:マイナビ2021年卒学生就職モニター調査8月の活動状況
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2021/03/monitor2021_7.pdf
(1)質問:就活にかかった金額を教えてください。(交通費・宿泊代・参考書含む)
編集部コメント
就活にかかった金額は「3万円以内(~1万円以内+1~3万円以内)」が約半数でしたが、現在の居住地以外の都道府県に就職する方に限定すると、「11万円以上」と回答した方が最も多いという結果になりました。

オンライン就活が主流になっているとはいえ、最終面接などは対面で行う企業もあります。そのため、居住地以外の都道府県で就職する場合は交通費などがある程度かかったのだと推測されます。 

(2)質問:企業選びで重視した点を教えてください。(複数回答)
編集部コメント



企業選びの際に「安定感」「給料」を重視する方が各63.2%・52.6%となり、回答者の半数以上が関心を持っていることが分かりました。コロナ禍前まで減少傾向にあった公務員志望者が増加したというデータ※にも表れているように、コロナ禍の影響を受けて安定した収入・雇用と不況への強さに魅力を感じる学生が多かったのかもしれません。

※参考データ:マイナビ2022年卒公務員イメージ調査
https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_29955.html
(1)質問:内定・内々定の獲得数を教えてください。(2021年10月時点)
編集部コメント
2021年に就活をした方は、平均して2.1社の内定を獲得していることが分かりました。コロナ禍前の平均である2.36社※と比較しても、あまり大きな差は見受けられません。割合としては1社から内定をもらった方が最も多く、内定獲得後も就職活動を積極的に続けている方は少数派のようです。

※参考データ:就職みらい研究所「就職白書2019」

 COLUMN:内定承諾してから断っても大丈夫?

内定承諾書を提出後に内定を辞退するのは原則としてNGです。とはいえ、「急な引っ越しが決まった」「志望度がより高い企業から内定を獲得できた」など、やむを得ない事情もあると思います。実際に、今回のアンケートでは約35%の方が内定承諾書提出後の辞退を経験していました。
質問:内定承諾後に辞退をした経験はありますか。
内定承諾書の提出後に内定を辞退することは、法律的には可能です。ただし、辞退をする場合は慎重に行なうのが良いでしょう。

たとえ法的な拘束力がないとはいえ、内定承諾書の提出は企業との契約の一種です。契約を交わしているのに、連絡もせずに辞退するのはおススメできません。せっかくあなたのことを評価して内定を出した企業なので、電話とメールで丁寧に辞退の意思を伝えてください。

また、企業は内定承諾書が提出された瞬間からあなたを受け入れる準備をしていますし、あなたが内定を辞退することで内定を獲得できる就活生がいるかもしれません。辞退すると決めたらなるべく早く企業に伝えるのも重要です。 
(1) 質問:オンライン就活※の印象を教えてください。
※オンライン就活=WEB面接やオンライン説明会など実際に足を運ばずに行う就職活動のこと
編集部コメント
オンライン就活の印象について、ネガティブな印象(悪かった+どちらかというと悪かった)と回答した方は、全体の約10%にとどまりました。ほとんどの就活生は、オンライン就活に対して好意的だったようです。
就活生の声
良かった面

移動時間がないので、多くの企業の説明会や面接に参加できてよかった。あまり緊張せずに面接で話せたように思う。

悪かった面

どの地域にある企業でもエントリーがしやすくなったので、選考の難易度は上がったように感じた。また、オンラインでは先方の空気が把握しにくく自分の熱意が面接官に伝わったか不安だった。

(2)質問:WEB面接の割合を教えてください。
編集部コメント
「面接の80%以上がWEBだった」と回答した方が28.1%と最も多くなりました。就活の最終面接だけは対面で行う傾向があり、全ての面接がWEBで実施された割合(面接の100%がWEB)は12.3%にとどまったようです。
就活生の声
良かった面

移動がなく、新型コロナウイルスに感染するリスクを下げられたのはとてもよかった。

悪かった面

画面が固まってしまうなど、自宅のネットワーク環境によって面接の進行に問題が起きてしまい、どう評価されたか心配だった。対面での面接と比較すると、面接官やグループディスカッションのメンバーとコミュニケーションを取るのが難しかったと思う。

コロナ禍での就活に対し、「オンラインの活用で居住地と違う都道府県の企業の説明会にも気軽に参加でき、チャレンジする機会が増えた」といったポジティブな意見が寄せられました。

一方で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で気軽に学校に行くことができず、友人などと相談・情報共有がしにくいことから「コロナ禍での就活は、インターネットにある多種多様な情報に惑わされてしまうことが多かった」とネガティブな印象を持つ方もいたようです。

数年前には珍しかったオンライン就活が新型コロナウイルスの流行で主流になり、親世代はもちろん直近の就活を経験した学校の先輩とも状況が異なってきています。たくさんの情報があふれ、誤った情報も錯綜する中、正しい情報を見極めるためのアドバイザーとして「就活エージェント」や大学のキャリアセンターなどを活用するのも1つの手段かもしれませんね。

 調査概要
・調査対象:本年就職活動を行った22年入社の学生(男:36.8%、女:59.7% 未回答:3.5%)
・調査方法:WEB上でのアンケート
・調査期間:2021年10月13日(水)~11月2日(火) 
※「就活生の声」はアンケートに回答いただいた複数名の方の意見をまとめ、編集・改変しています。
※本アンケートは一部の方の意見を集計したものです。就活生全体の傾向を表すものではございませんので、ご了承ください。 
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