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【例文あり】ルート営業/法人営業の志望動機の特徴・書き方・伝え方

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実は職種によって好印象を与える志望動機の書き方が違うのをご存知でしょうか。志望動機は応募する職種に合わせて書き換える必要があり、他の職種に向けて書いた志望動機を営業職の志望動機に使うなんてもってのほかです。

そこで、「資格de就職」編集部がその職種の特徴や採用したくなる志望動機の書き方ポイント・例文を解説します!

今回はモノやサービスを売る「営業職」の中から、タイプ別に紹介するので、営業職経験者の方も未経験者の方もぜひ参考にしてみてくださいね。
履歴書やエントリーシートの記入項目において、採用担当者が特に注目しているのが「志望動機」です。志望動機には応募者の今までの経歴や仕事に対する考え方、応募先の企業をよく調べているかといった熱意など、採用を判断する上で大切なことが書かれているので重視されやすいのです!

だからこそ、企業情報や提供しているモノ・サービスについて丁寧に調べ、企業が求めている人物像を分析した上で志望している職種に合う志望動機を書く必要があります。

このコラムでは主に「営業職」として働く際に企業から求められるポイントを中心に志望動機を解説していきますが、志望動機の軸の1つである企業を深く調べる方法が知りたいという方は「企業HP×所持資格で人事担当者の「採用!」を勝ち取る」もチェックしてみてくださいね!
営業職は「誰に」「何を」「どのように」売るかで特徴が変わります。この記事では「誰に」の部分に注目して、営業職を分類!その特徴や志望動機の書き方について解説します。

 法人営業 or 個人営業

簡単に言うと、営業職は企業と商談する「法人営業」、個人と商談する「個人営業」に分かれます。相手によって商談時のアピールポイントも違えば、受注・購入までにかかる時間も異なります。ご自身ならどちらの方が仕事がしやすいかを考えてみましょう!
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 新規開拓営業 or ルート営業(既存営業)

もう1つの分類パターンは「どのような関係のお客様」と商談するか、です。今まで取引のないお客様と商談するのが「新規開拓営業」、既に取引がある顧客と商談するのが「ルート営業(既存営業)」と言われていて、こちらはアポイントを獲得する方法などが違うため重視されるスキルも異なるのが特徴です。
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法人相手に新規開拓営業をする場合もあればルート営業(既存営業)をする場合もあるので、これらのパターンをしっかり把握しておくと、求人情報を読んだだけでも働き方のイメージが付きやすくなるでしょう。

ちなみに、家や洋服など形があるもの(=有形商材)の販売、保険や人材など形がないもの(=無形商材)の販売など「何を」売るか、自らアポイントを取る営業と問い合わせがあったお客様に対してアプローチする反響営業など「どのように」売るかという、扱う商材と手法別での分け方もあります。今回は2つのパターンを紹介していますが、営業職には複数のタイプがあるのでぜひ自分のやりたい営業職を調べてみてくださいね。

明確に希望の営業職タイプが分かっていると求人情報が探しやすくなりますし、転職エージェントに相談する場合もスムーズに進みますよ!

POINT 

商談相手は企業(=BtoB)
大きいお金が動く可能性も
プレゼン力をアピールしよう! 

仕事の特徴

法人営業は企業や団体を対象として営業活動をするため、BtoB営業(Business to Business)とも言われます。購入の決裁権を持つのは商談をした担当者の上司だったり、決定には複数回の会議を挟んだりするため、契約までに数カ月単位の時間がかかることもしばしば。しかし、受注した際には動く金額が大きくなる場合もあり、やりがいを感じるという方も多いようです。 

志望動機の例 【営業職→営業職】

前職では、電化製品の法人営業をしていました。業界の動向を追い取引先にも有益な情報を定期的にご連絡することで信頼を得ることができ、代表取締役社長を含めた60人規模のプレゼンの機会をいただいた結果、200万円だった契約を450万円に更新したこともございます。しかしながら、家電製品を扱う中で、昨今問題視されている環境問題について考える機会が増えてきました。そんな中、貴社の研究室に所属している●●●●様の住宅と環境問題にまつわる論文を拝見し、老若男女問わず住みやすいだけでなく、環境にも配慮されている貴社の理念に共感しその魅力を伝えたいと考え、志望いたしました。
異業種から不動産業界への転職ではありますが、今まで学んできたお客様の信頼を獲得できるコミュニケーション力を武器に、即戦力として貴社に貢献したいと考えております。 

▶編集部コメント
営業職経験者の志望動機では、前職から学んだ経験をアピールすることが大切です。
法人営業の場合は業界や商品に詳しい担当者と商談する機会も多いので、知識を身に付ける努力をしたエピソードなどを伝えても良いですね。複数人の前で商品の説明をする機会もあるので、プレゼン力をアピールしましょう!

POINT

商談相手は個人(BtoC)
法人営業より早く商談の結果が出るかも
ヒアリングスキルをアピールしよう! 

仕事の特徴

文字通り、企業ではなく個人に対して営業活動をするのでBtoC営業(Business to Consumer)と呼ばれています。個人宅に訪問して商談することを想像するかもしれませんが、広義では街の不動産店やアパレルショップの店員も個人営業と言えます。購入の決裁権を持つのは商談した相手個人なので、購入までの過程は法人営業と比較すると短いでしょう。

志望動機の例 【未経験→営業職】

業界シェア第1位を誇りながらも、商品を実際に使用するユーザーに直接営業し、課題点などをヒアリングして商品をより良くするという貴社の方針に惹かれ、志望いたしました。
私は営業職としての経験はありませんが、前職では総務としてさまざまな部署が持つ課題を解決するために、全社員とコミュニケーションを取って問題点を洗い出し、本当に必要な備品や制度を導入した結果、作業の効率が上がり、全社での残業時間を計100時間減少させる業務改善に成功しました。コミュニケーションを取りながら課題を解決した経験は、営業職としても役に立つと考えております。 
▶編集部コメント

個人営業は人同士のコミュニケーションが特に大切なので、社内外問わず人から課題をヒアリングして解決したエピソードなどを書くと良いですね。

また、営業職未経験者の方は営業職を志望した理由や適性を採用担当者にアピールしましょう。基本的に営業職は売り上げなどの数字を目標にしているので、なるべく数字を使って表現すると伝わりやすくなります。 

POINT

過去に取引がないお客様と商談する
入念に企業調査する必要あり
諦めずに努力できることをアピールしよう!

仕事の特徴

新規開拓営業とは、その名の通り今まで取引がないお客様に対して営業活動をすることです。一からお客様との関係性を築いていくので、営業先に対して念入りに調査する力や初めて自社を知る方に向けて分かりやすく説明する力に加えて、なかなかアポイントが取れなくても諦めずに努力する力、相手の反応の良し悪しを見極める力も重要です。

志望動機の例【営業職→営業職】

前職では賃貸ビルのルート営業を5年間経験いたしました。とあるお取引先を前任者から引き継いだ当初は、契約を更新しない方向で話が進んでいましたが、諦めず何度も顔を出し課題を聞いて解決策を提案し続けた結果、契約の続行が決定しました。しかし、自社の商品を既に活用しているお客様よりも、サービスを知らないお客様に提案し、満足して利用してもらいたいという気持ちが日に日に強くなり、現在は不動産業界の新規開拓営業を志望しています。
貴社を志望したのは、貴社の住宅に住んでいる知人がサポート体制に全幅の信頼を置いているのを見て「住む方に信頼されるものを販売したい」と考えたからです。 

▶編集部コメント
新規開拓営業では、企業に連絡しても取り合ってもらえず、サービスを知ってもらうどころか担当者に会うことができない場合も多くあります。それでも企業とのアポイント獲得へ果敢にチャレンジし、貴重な提案の場ではしっかり課題を解決できるようなサービスを提案しなくてはいけません。そのため、諦めず何度もチャレンジできることをアピールするのがおススメです。

POINT

既に取引があるお客様と商談する
未経験者でもチャレンジしやすい傾向
「なぜルート営業(既存営業)なのか」がポイント

仕事の特徴

ルート営業(既存営業)は既に取引をしているお客様に対して定期的にコミュニケーションをとり、新たな悩みをヒアリングして商品の提案や解決策を考えること(=コンサルティング)が主な仕事です。既に関係性ができているので、未経験者の方にとってもハードルは低く見えますが、契約の終了など利益がマイナスになってしまう可能性をプレッシャーと感じ、苦手に思う方もいるようです。

志望動機の例【未経験→営業職】

私が貴社を志望したのは、貴社の全商品が顧客の健康を考えた良質な素材を使い、添加物を極力排除して作られていることから、健康に対してこだわりがあると感じたためです。
祖母の介護をしていた経験から、人の体は1つ問題を解決すれば健康になるのではなく、必要な運動や栄養補給を継続することで徐々に健康になると知りました。そこで、新しいお客様に商品を知っていただくことも重要ではありますが、既存のお客様と密接な関係を築けるルート営業でお客様がより健康になるように更なる付加価値を提案・提供していきたいと考えています。介護の経験や大学で学んだ栄養の知識を活かして、お客様に寄り添った提案をし、貴社の発展に貢献したいです。 

▶編集部コメント
なぜルート営業を志望したかは、これから新しく営業職という職種に就こうとしている未経験者だけでなく、今まで営業職だった方にとってもかなり重要なポイントです。既に取引があるお客様なら挑戦しやすいと感じて「とりあえずルート営業(既存営業)」と応募する方もいるので、魅力に感じた部分を自分の言葉で具体的に伝えましょう。


いかがでしたか?

志望動機は企業にエントリーしたときだけではなく、面接の場でも必ず聞かれる重要な質問です。ただ熱意だけを伝えても採用には繋がらないので、営業職の経験が無かったとしてもご自身の今までの経験・知識の中から営業職やその職種に役立つ部分を見つけて表現できると良いですね。

ポイントを捉えた志望動機を準備して「入社したらどう役に立てるのか」「なぜそこで働きたいのか」を、バランス良くアピールしましょう! 

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