一般社団法人あがり症克服協会代表理事の鳥谷朝代です。
第1回は「あがらない自己紹介」、第2回は「電話応対」、第3回は「朝礼」、第4回は「商談」、第5回は「会議」の苦手克服法について取り上げてきました。
今回の第6回は「面接」です。
第1回は「あがらない自己紹介」、第2回は「電話応対」、第3回は「朝礼」、第4回は「商談」、第5回は「会議」の苦手克服法について取り上げてきました。
今回の第6回は「面接」です。
LEC専任講師 鳥谷朝代(とりたに あさよ) 氏
一般社団法人あがり症克服協会理事長。株式会社スピーチ塾 代表取締役。
中学1年の国語の本読みであがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。名古屋市職員(市長秘書等)を経てあがり症克服専門家となる。
中学1年の国語の本読みであがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。名古屋市職員(市長秘書等)を経てあがり症克服専門家となる。
話し方はスキルであって、生まれつき上手・下手などありません。「あがり症」を「誰もが抱える悩みのひとつ」と捉え、「水泳やパソコンを習うように、あがり症を克服しよう」の理念に基づき、当協会は発足しました。悩んでも、あがりは克服できない。悩む時間がもったいない!
気は優しくて男前の私とともに、楽しくあがりを克服しましょう♪
気は優しくて男前の私とともに、楽しくあがりを克服しましょう♪
◆ホームページ https://agarishow.or.jp/
◆ガイダンス https://youtu.be/HoNBr7CmSr0
面接で緊張をコントロールするための対策
就職活動や転職活動、あるいは昇進試験など、人生の転機ともいえる場面で発生するイベントが「面接」ですね。
新しい扉を開くためには避けて通ることのできない関門ですが、独特の雰囲気に緊張して、自分らしさを出しきれないことに悩む方はたくさんいらっしゃいます。
そこで、準備から当日まで、面接で緊張をコントロールするための対策をご紹介します。
まず、面接の目的を確認しましょう。
新しい扉を開くためには避けて通ることのできない関門ですが、独特の雰囲気に緊張して、自分らしさを出しきれないことに悩む方はたくさんいらっしゃいます。
そこで、準備から当日まで、面接で緊張をコントロールするための対策をご紹介します。
まず、面接の目的を確認しましょう。
第1回~第5回までご紹介してきたシチュエーションと比べたときに決定的な違い・特徴となるのが、「自分ひとりに対して合否判定される結果を伴う」という点です。面接によって「あなた」という人物が評価され、必要とされる人間かをどうかを判断されるのです。
これは、プレッシャーがかかって当然ですね。誰もが緊張する場面です。
対策のポイントは3つあります。
これは、プレッシャーがかかって当然ですね。誰もが緊張する場面です。
対策のポイントは3つあります。
1. 事前準備は念入りに
2. 結果にばかり目を向けない
3. 相手のことも評価する
2. 結果にばかり目を向けない
3. 相手のことも評価する
それではひとつずつお伝えしていきます。
1.事前準備は念入りに
面接では「自己紹介」「志望動機」は必ず確認されますが、緊張して失敗するケースとしては次の2点に集約されます。
(1)自分が何を言っているのか分からなくなる
(2)話した内容をつっこまれて答えにつまる
それぞれ次のように対策します。
(1)自分が何を言っているのか分からなくなる
(2)話した内容をつっこまれて答えにつまる
それぞれ次のように対策します。
(1)自分が何を言っているのか分からなくなる
この失敗の原因は、話す練習が不足していることが大きな要因としてあります。
例えば「文章は練りに練って考えたし暗記もしたし、家で練習もたくさんした」という場合もあると思いますが、残念ながらこの準備では、練習のための練習であり、本番の緊張対策の練習としてはほとんど効果がありません。
例えば「文章は練りに練って考えたし暗記もしたし、家で練習もたくさんした」という場合もあると思いますが、残念ながらこの準備では、練習のための練習であり、本番の緊張対策の練習としてはほとんど効果がありません。
発声練習にはなるかもしれませんが、家でひとりで練習しても、本番とシチュエーションが違いすぎるのです。
まずは文字として暗記するのではなく、ストーリー(映像)を思い浮かべながら、話す練習をたくさんしましょう。
そのときに、原稿は見ません。原稿と一字一句同じでなくても構いません(分からなくなったら原稿を見ます)。
そうすると、頭の中が整理されてくるので、言葉を失ったり話が脱線することが少なくなります。
それをできるだけ他人に聞いてもらいながら練習をすると効果的です。
まずは文字として暗記するのではなく、ストーリー(映像)を思い浮かべながら、話す練習をたくさんしましょう。
そのときに、原稿は見ません。原稿と一字一句同じでなくても構いません(分からなくなったら原稿を見ます)。
そうすると、頭の中が整理されてくるので、言葉を失ったり話が脱線することが少なくなります。
それをできるだけ他人に聞いてもらいながら練習をすると効果的です。
(2)話した内容をつっこまれて答えにつまる
いわゆるテンパった状態になると余計あがりますよね。
テンパるということは「しまった!答えられない・・・」という思いが潜んでいると考えられますが、そのときに「ええかっこしい」を決してしようとしないことです。自分を実際よりよく見せようとすると、とたんに緊張が増してきます。
事前準備として質問と回答の想定は出来る限りするとして、それでも想定していなかった質問が来ることはよくあります。そのときは、素直に「分かりません」と言いましょう。分かる分からないより大切なのは、分からないことをきちんと伝えられることです。
テンパるということは「しまった!答えられない・・・」という思いが潜んでいると考えられますが、そのときに「ええかっこしい」を決してしようとしないことです。自分を実際よりよく見せようとすると、とたんに緊張が増してきます。
事前準備として質問と回答の想定は出来る限りするとして、それでも想定していなかった質問が来ることはよくあります。そのときは、素直に「分かりません」と言いましょう。分かる分からないより大切なのは、分からないことをきちんと伝えられることです。
「すみません、勉強不足で分かりません。今後答えられるようにしたいと思います」
その受け答えをする準備をしておくだけでも、かなり緊張は抑えられますよ。
その受け答えをする準備をしておくだけでも、かなり緊張は抑えられますよ。
2.結果にばかり目を向けない
「面接は合否判定を伴うもの」とハッキリ言いましたが、面接中は、その結果に目を向けすぎないようにすることです。
「合否判定を気にすること」は「他人の評価を気にすること」と同じです。これは、あがり症の人が陥ってはならない思考パターンのひとつです。他人からの視線を気にすると、本来の自分を出しきれなくなります。
評価が気になる思いが浮かんで来たら、「自分の気持ちをしっかり伝える」ことに集中します。面接官と会話するつもりで臨みましょう。
そのときに、面接官を「敵」とは思わず、「味方」と思います。面接官も、受験者の本来持っている力を出しきって欲しいと思っています。
「合否判定を気にすること」は「他人の評価を気にすること」と同じです。これは、あがり症の人が陥ってはならない思考パターンのひとつです。他人からの視線を気にすると、本来の自分を出しきれなくなります。
評価が気になる思いが浮かんで来たら、「自分の気持ちをしっかり伝える」ことに集中します。面接官と会話するつもりで臨みましょう。
そのときに、面接官を「敵」とは思わず、「味方」と思います。面接官も、受験者の本来持っている力を出しきって欲しいと思っています。
3.相手のことも評価する
面接のときに必ず持ってほしい視点があります。それは、「面接はこちらが相手を評価する場でもある」ということです。面接はお互いがお互いを知る場です。相手を見れば見るほど、相手に興味を持てば持つほど、自然と緊張は下がっていく特徴があります。
就職や転職の面接であれば、結果は縁とも言われています。どの会社にもマッチする人はそうそういません。
たとえ自分を取り繕って、その結果内定を得られたとしても、入社後にその会社で自分らしく振る舞えず取り繕い続けなければならないとしたら、それはお互いにとって不幸です。
そうならないためにも、面接では等身大の自分を表現しましょう。
就職や転職の面接であれば、結果は縁とも言われています。どの会社にもマッチする人はそうそういません。
たとえ自分を取り繕って、その結果内定を得られたとしても、入社後にその会社で自分らしく振る舞えず取り繕い続けなければならないとしたら、それはお互いにとって不幸です。
そうならないためにも、面接では等身大の自分を表現しましょう。
私のレッスンにいらっしゃる生徒さんには、経営者の方や管理職の方がとても多く、必然と普段面接官をされている方も多いのですが、「緊張するのは当たり前。緊張している人の方が本気度を感じるので好感が持てる。緊張しているからといって落とすことはない」とみなさん断言されています。
面接は緊張がつきものです。
その中で、今回お伝えした準備・対策をして、本来の「あなた」を表現できるようになっていただけたら幸いです。
面接は緊張がつきものです。
その中で、今回お伝えした準備・対策をして、本来の「あなた」を表現できるようになっていただけたら幸いです。